はじめに
ミンクオイル使ってるの!?辞めた方が良いよカビ生えるよ、それ雑菌の栄養だよ!
あーあ、勉強になったね・・・。
など、革ジャン界隈では割とよく見る上級者様からのアドバイスなのですが、本当にミンクオイルって悪なのか?今回は経験談を元に書いていきたいと思います。
結論から言うと、
保管場所次第
です。
ミンクオイル遍歴
私は動物性オイル大好きで、ブーツに革ジャン、バッグにもミンクオイルを使います。
柔らかくしたい製品に使うことが多いので、革ジャンが一番使用頻度が多いです。バッグやブーツは主に植物性クリーム、サフィールとかコロニルとかですね。
玄人っぽい輸入品は一切使わず、普通に売ってる物だけ。ミンクもタラゴの格安品。
それでも初めて革ジャンを買ってからの10年間一回もカビさせたことがありません。
初心者の頃に適当にミンクオイルを塗って、雨に濡れて適当に乾かしてミンク・・・という卒倒するような愚行を繰り返してもなおです。
なぜカビない?
なぜカビが生えないか?簡単です。
一年中自室内のハンガーに掛けているからです。
要は常に生活環境の中で保管してるので、湿度、温度管理が行われており、カビが大好きな湿気や換気の悪さが無いのです。学生時代から貧乏だったのが功を奏したとも言えます。
例えば別室にクローゼットを持っている方が、ミンクオイルインでワンシーズン空調無しでほったらかしにしてると十中八九カビます。
簡単な湿気とカビ対策
つまり、湿気と温度に気を付けていればミンクオイルでも問題は無いということ。
もう塗っちゃったからカビが心配・・と言う方も安心して下さい。
いますぐ自分が普段生活してる部屋に飾りましょう。
もしくはシーズンごとに入れ替える自立ハンガーを設置しましょう、インテリアとしても良い感じです。
なんでわざわざミンクオイル使うの?
ここまで来ると、なぜ面倒なことまでしてミンクオイル使うの?と疑問に思う方もいると思いますが、単純に革が柔らかくなるからです。
マスタングペースト、サフィール、コロニル、ラナパー、他クリーム系など、様々な製品を使って来ましたが、最も革が柔らかくしなやかに変化したのはミンクオイルです。
アメリカ製の革ジャンは硬めのものが多いので、超邪道ですが私の場合、到着して部屋で着て毎日ラジオ体操2セットを一ヵ月続けた段階でミンクオイルを入れちゃいます。
バイカーさんにも多いですが、結局快適に使えないと意味が無いのでさっさと柔らかくしちゃうんです。
コロンブスのミンクは硬いので、柔らかく融点が低めのタラゴがおすすめ。
暖かい日に手で直接塗り込みましょう。一応手順も書いておきます。
ブタ毛ブラシでホコリを取る→手で塗る→5分置く→馬毛ブラシで刷り込む→5分置く→Tシャツの切れ端で余分な油を取り除く→完了。
で、一日置くと油分がより浸透しコンディションがさらに良くなります。
※事前にデリケートクリームや濡れ布巾でクリーニングすることが推奨されがちですが、基本ブラシでサッサとやってお終いです、明らかに汚れが目立つときだけです。
まとめ
以上。いかがだったでしょうか?
恐らく80%ほどの革ジャンラバーはお怒りでしょう。でも、実際これでなんとかなってるのも事実。
とはいえ、レッドウイングなどのブーツメーカーはミンクを推奨していませんし、Schottも「そもそも何もしなくて良くね?」みたいなスタンスなので正解はありません。
元々アメリカの気候に合った製品なので、高温多湿な日本で問題が出がちなのも当たり前です。あくまで、個人の短い10年間での経験談と思って頂けると幸いです。
本記事は以上です。
良きレザーライフを!