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史上最高のプロローグ【アニメ/機動戦士ガンダム 水星の魔女/レビュー】

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ずっと気づいていたんです。

機動戦士ガンダムの最新シリーズ、水星の魔女のプロローグが配信されていることを。

ですが、あまりの個人的な期待値の高さに、視聴を先延ばしにしていました。

 

今回やっと決心がつき、視聴したので感想を書いていこうと思います。

※軽いネタバレがありますのでご注意ください。

 

あらすじや設定などはホームページで確認すれば良いですし、こっちは視聴済だ、はよ

個人的な感想聞かせろという意見も聞こえてきそうなので、結論から言います。

 

史上最高のプロローグでした!

(タイトルに書いてる)

 

【機動戦士ガンダム 水星の魔女 PROLOGUE】

作画☆☆☆☆ キャラ☆☆☆☆ 脚本☆☆☆☆☆ 構成☆☆☆☆☆ 音楽☆☆☆☆

総合90点

序盤の素晴らしさ

 

 

もうね、始まりからして雰囲気が違うんですよ、このアニメ。

 

不穏さが常に漂っていて、この登場人物たちはこのプロローグで全員いなくなってしまうんだろうなと、思わされる導入で、和やかな主人公ファミリーのシーンと濃いコントラストを生み出しています。

 

主人公のスレッタはこの段階ではとことこ歩きの幼児です。母はテストパイロット、父はマネージャー(管制にいたのでエリア管理者みたいなのかもしれない、あやふやですみません、雰囲気で楽しんでます)

 

スレッタが誕生日を迎え、ささやかに家族で祝っていると、敵対組織が攻め込んで来て・・・

 

理由は微妙に難しかったので割愛しますが。

要は政治の道具として使っていたものをマッチポンプで悪に仕立て上げ、さらに政治に利用する。みたいな感じです。

まぁこの性格の悪さ、やり方は、現代社会にも通じるものがあって、少し考えさせられます。

目覚めと咎

 

 

その後、ステーションは血の海と化し、重要人物の博士も消されてしまいますが、スレッタと母はプロトタイプのガンダムに乗り込んで脱出します。

 

この時、スレッタはガンダムのシステムと適合し、手足のように操り、敵を数機葬ります。

その際、ひとつふたつと子供の遊びの延長で行うのですが、それが見ていてとても辛い。

 

知らずうちにこの子は、咎を受け、罪を背負ってしまったのかと。

 

そして、敵の新型モビルスーツのジャミング(ガンダム特効キャンセラーみたいなもので現状詳細不明)により危機を迎えますが、父が相手モビルスーツにしがみつき、遠くまで引き剥がしたのち、力尽きます。

 

最後までハッピーバースデイを歌う父、それに答えるスレッタ。

ハッピーバースデイを歌い切った後、ステーションも爆発。

終わりと始まり。

新たな宿命をスレッタが背負い、始まったのだと。

それが、終わりの始まりなのか、新たな世界の幕開けなのか。

 

いわゆる二重の意味の脚本になっていて、震えました。

このシーンは父と娘という関係性も含めて、涙なしには見れませんでした。

ガンダムというワード

個人的に気になった点は

【ガンダム】というワードが声優の演技の上では、今までと違ったニュアンスで使われているように感じたことです。

作中でも触れられていますが、ガンダムがガンダム以外の可能性を持つ、そんなストーリーの予感がします。それが微妙なニュアンスですが、感じられるのです。

 

ガンダム=敵を倒すための兵器

が本作では

ガンダム=未知の何か、可能性

として語られているのが面白いです。

 

あと、忘れてはいけないのが、昨今の創作物にありがちないわゆる多様性尊重(ポリコレ)の要素。

 

言及されていませんが、関係性と感情の起伏によって、あるキャラクター二人が恋人だということが推測出来ます。

過剰な表現ではなく、あくまで根源的な愛に基づいた二人の関係性と私には見えたので、よくある強引にねじ込まれた要素ではなく、自然で魅力的な要素になっていました。

 

こういう味付けは流石と言いますか、脚本は大河内さんですが、少し富野成分を感じてしまいました。

 

本作は今後もそういった民族や性的志向の多様性を取り入れつつ進行する可能性が高いです。真っ先に人の目に触れるプロローグに入っているというのは、そういうことだと思います。

まとめ

大体書いてしまったので、そろそろ締めにします。

 

私はガンダムシリーズを知ったのは鉄血のオルフェンズからで、その後初代も全話見て、その他作品や外伝も視聴していますが、始まりの一話でこれほど惹き込まれ、美しかった一話は無いと思います。

今までで一番好きなシリーズになる予感がしており、本当に配信が楽しみで仕方がありません。待ち遠しい。

 

早く10月になれ!

 

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